X-BUSINESS PROGRAM

共起ネットワーク

分析内容について

共起ネットワークを用いた分析として、1970年と2025年の大阪万博に関する新聞記事の内容を比較していきます。
対象期間はそれぞれの開催期間のちょうど一年前、1969年の3月15日~9月13日および2024年の4月13日~10月13日です。
朝日新聞クロスサーチを利用し、各二万字分ほどの記事を文字データとして入力しました。

分析① - 1970年の大阪万博

《実行時の指定変更》除外する頻出上位:10 除外する頻出回数以下:3 除外するエッジのノード数:3

中央部を拡大すると以下のようになります。

主に展示内容や建設工事に関連する単語が多くみられました。

分析② - 2025年の大阪万博

《実行時の指定変更》除外する頻出上位:8 除外する頻出回数以下:4 除外するエッジのノード数:4

中央部の右側を拡大すると以下のようになります。

こちらも展示内容や建設工事に関連する単語が多くみられたほか、入場というワードにも関連性が示されました。

考察

1970年と2025年、両方の万博に関する記事にはいくつか共通点がありました。
まず、当然ではあるのですが、その参加国と展示内容については、多くの単語に関連性がありました。万博らしい結果です。
しかし、それと同様に「建設」と「遅れ」の二単語がどちらも繋がって出てきており、変わらない見通しの甘さが示されてしまっています。

一方、両者で全く異なる部分も見られています。
1970年の方では「月の石」や「合唱団」など、その内容が興味深く書かれているような図ですが、
反対に2025年の方では、「入場券」や「建築家」など、周囲の情報に焦点が当てられているように思えます。

とはいえ、ネガティブなものも含め似ている部分の方が圧倒的に多いので、本質は変わらないなぁと感じました。